オフィスにおける心がけ
ゴキブリのすみかは食べ物があり、暖かく水分が多いところです。給湯室やオフィス内の冷蔵庫、自動販売機、給茶器付近です。
このような場所は普段から衛生に注意し、巣になりやすい段ボール、古新聞、紙箱は定期的に整理整頓しましょう。
残飯など入るゴミ箱はふた付きの物を使いましょう。
◆衛生管理一口メモ◆
ゴキブリの侵入・定着防止及び建物内での増加防止は、防除業者による薬剤散布等だけでのものではなく、建物の中で働く皆様の日々の衛生管理があってこそ成り得ることです。その為にも緊密な打ち合わせ、情報公開と速やかな行動が必要です。
ゴキブリは薬剤に対する適応力は旺盛で、優れた薬剤でもその効果は次第に低下していきます。また、その薬剤の効果は環境などの条件によっても大きく左右されます。さらに薬剤を強化していくと残効性など環境への影響も危惧されます。
こうしたことから最近ではゴキブリが繁殖しにくい環境を整える事も生息増加を防止できるので重要視されています。
皆様と防除業者と一体化した日常の衛生管理こそが将来の環境を守り、ゴキブリのいない快適な状態を作る事と考えています。
飲食店・食堂における心がけ
日常の衛生管理が、最も効果の高い「防除」です。
- 毎日清掃を徹底し、餌となるため堆積しやすい油の汚れ、残菜を取り除く。
- ゴキブリの餌となるものをむき出しでは置かない。
ゴキブリは、穀類・野菜・果物・魚・肉・菓子など人の食物となるものはほとんど何でも食べます。台所・厨房の残菜・壁紙・本の表装から人や動物の排泄物・排水管などにこびりついた油・汚泥に至るまで食物となります。
- 必要のない段ボール、袋、包装紙、雑品を置かない。
ゴキブリの餌にもなり、巣を作る場所にもなります。
ダンボールに卵を生みつづけて搬入され侵入の原因にもなります。 - 使用しない什器等は撤去する。
ゴキブリの巣になり、隠れ場所ともなります。薬剤駆除範囲もせばめられます。
- 排水溝も期間を決めて清掃してください。
汚泥がゴキブリの餌となり、小バエが発生し、食品に混入するおそれがあります。
- 水はけの悪い部分・水溜り等は常にかわいた状態にしてください。
ゴキブリは水をよく飲みます。餌がないことよりも水がないことに弱く、水がない状態では、餌があったとしても1週間以内に死んでしまいます。厨房・給茶機・風呂場・流し等水廻りで見かけるのはこの為です。
- ゴキブリが好む場所を把握しましょう。
特に冷蔵庫、モーター付近、オーブン、ガス台廻り、流し台廻り、ダンボール箱の隙間はゴキブリが好む場所です。
餌となるものを取り除く為に清掃を行い、巣とならないよう必要の無い物は取り除き、薬剤が行き届くようにしてください。
ゴキブリは繁殖力の強いものです。日々の清掃片づけがゴキブリの良き防除になります。 - ガス台下を確認して下さい。
残菜、汚れ、油カスがたまっている場合は取り除いてください。
- 1年1回は大掃除!
大掃除をし、物を移転させる事により巣がみつかる事もあり清掃する事により、ゴキブリの住みにくい状態を作る事にもなります。
- 破損部分、壁の隙間等ゴキブリの逃場や巣になります。ふさいでください。
以上環境対策と薬剤効果により、より快適な状態を維持保全致します。
◆衛生管理一口メモ◆
近年、人間の生活が快適になったのは、環境衛生の問題が大幅に改善された事がその理由の一つに上げられます。それには多く薬品・薬剤が使用されて来ました。害虫防除におきましても将来の環境汚染を考えると「薬剤による防除」から「総合的な環境整備」へと管理のあり方も変わってきました。
厚生労働省においては、ビル管理法に基づく「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」施行令で昆虫駆除は薬品使用を必須の前提したものではなく、現場の状況を総合的に検討した上で行うことや薬剤の使用にあたっては用法、用量等を守り、建築物利用者の安全確保を図ること等を提示しています。